2012-03-27

ワークショップ『廃油キャンドル作り』

少し昔にキャンドル作りのワークショップを終えました。
キャンドル作りのワークショップはずっと前から考えていながら、
ベリーズに来て15ヶ月目にようやく実施。
もっと早く実施しようと思えばできたけどめんどくさくて!!
そして、日記も書くのが遅れた。


フライヤー


作り方に関しては、別の日記。
こちらはワークショップに関する日記。
最初は背景も書こうかと思ったけど、文章だらけになるから中止。
当日の様子のみお伝えします。


《当日午前》
備品の搬入。
といっても、ダンボールに必要なものを詰め、会場まで徒歩。
鍋と廃油が重たかったので、途中途中で休憩。
参加者は26→30人となり、適当に定めた参加人数上限に達す。
材料は数に余裕がないので、少々困る。
会場に机と椅子を並べると、スペースに余裕はなし。


会場全体

コンロなど


《当日午後》
参加者がバラバラと集まってくるとかなり緊張。
何せ、初めての大人相手のワークショップ。
原稿も間に合わず、リハーサルも一切なし。

責任者の人からワークショップに関する挨拶があり、
自分の自己紹介をしてもらう。
その後は自分でパワーポイントを使って解説。


自己紹介

作品例

最初に自分の活動紹介。
次に廃油キャンドルの説明。
そしてキャンドル作り。
最後にアースアワーの紹介。
キャンドル作りはステップごとに説明しながら実施。

プレゼンの出来は最悪。
大人の女性、しかも大半が年上なのでいつも以上に緊張。
リハーサルをしなかったせいで、言いたいことをしっかりと伝えることが出来ず、
ところどころ、スタッフの人にフォローを戴きました。
英語が出来ないのに真面目に準備しないのが一番の原因。
プレゼンの内容もかなり硬かったので、もう少し軽くすればよかった。
にしても、適当に言った定員30人をオーバーする申込みに正直困ってしまいました。
定員はもう少し減らすべきだと、キャンドル作り中に後悔。


参加者

若い子もいます


キャンドル作りで一番の失敗は、お湯の準備。
お湯は2口の電気コンロを2台使ったので、鍋4つを沸かすことができました。
大量に沸かしたお湯を各テーブルにおいてある桶に入れて、キャンドルを溶かせばいいと
思っていましたが、思ったどおりに行かず。
参加者は最初、大人でしたが、キャンドルを溶かすぐらいから子供になりました。
桶に入ったお湯ではキャンドルが溶けるのは遅いので、
直接コンロに集まり溶かし始める人が出てきました。
おかげさまでコンロ付近は人が集まりすぎ、桶のお湯を新しく入れ替えるのが困難。
しかも、煮え立つお湯が熱いせいでコンロの出力が弱くされていた。
みんなが我先にキャンドルを溶かそうとするのだから混乱が発生。


コンロに群がる子どもな人

桶を使っている大人な人

完成

改善案はいくつかあるので、次回実施することがあれば、この経験を活かすつもりだけど、
正直、キャンドル作りは大変なのでやりたくない。
サポートスタッフを増やすか定員を減らさなければ!!
想定していたことと違うことが多くあったので本当に困った。


ワークショップは2時間の予定が3時間かかったけど、好評でした。
その日の夕方のローカルTVで自分のインタビューが流れた影響で、
翌週は何人かの人に見たといわれたが、自分は全く見ていないのでコメントがし辛い。
巡回先の先生や先週行なった折り紙教室でもキャンドル作りの話題が出た。
少しでも話題になることはとても嬉しい。

ローカルTV
TVのダビングが欲しかったけど、手配し忘れた!!

2012-03-22

途上国で廃油キャンドル

途上国で廃油キャンドルはどう作るのか?
これはベリーズに来る前からの課題でした。
日本みたいに固めるテンプルがあれば簡単に作れるけど、
手に入らない途上国で日本から持ってきた固めるテンプル
を使うのは意味ないし。


ワークショップで参加者に自分のためのキャンドルを作ってもらう

そう考え、最初に思ったのは固めるテンプルを作ること。
固めるテンプルはステアリン酸などの高級脂肪酸である。
と言うことは、ステアリン酸を作ればいい。
ステアリン酸を多く含むココナッツオイルを鹸化して、
脂肪酸塩に酸を加えて、高級脂肪酸を遊離する。
実際に、廃油石鹸に水酸化ナトリウムを加えた後に、
酢酸で遊離する方法は本で掲載されている。
あとはこれが、固めるテンプルとして利用できるのか?
そんなことを考えても、結果は出来ませんでした。
水酸化ナトリウムが手に入らないし、それを作る薬品をない。


難しいことを考えすぎました。
答えはいたってシンプル。
廃油にキャンドルを混ぜればいいだけ。
そんなわけで、キャンドルを添加する廃油キャンドル作りを開始。
問題点は配合比。
いくつかの配合比でキャンドルを作成した結果わかったことは、
容器に入れて使用するなら、配合比はさほど問題ない。


試作番号1~5

燃焼実験



簡単に配合比の影響を説明すると
キャンドルが多いと、廃油キャンドルは普通のキャンドルと変わりなし。
廃油が多いと、柔らかい上に表面にぬめりが出る。
また燃焼時にはロウソクの火で簡単に液体に戻る。
自分はキャンドルは極力使いたくなかったが、
中途半端な廃油キャンドルは嫌だったので、
配合比を廃油6:キャンドル4にした。
キャンドル自体に凝固作用に差があるために、キャンドルの種類によって、
キャンドルの添加量を多めにすることもあり。




《廃油キャンドルの作り方》
1.廃油をコーヒーフィルターでろ過する。
2.キャンドルを入れる容器を準備する。
   (空ビン、クリップ、紙ナプキン)
3.廃油とキャンドルを混ぜる。
4.エッセンシャルオイルやクレヨンを添加する
5.容器にキャンドルを流す。
まあ、工程はいたって簡単です。
ポイントは
・キャンドルで固めること
・着色は出来るだけクレヨンより色つきキャンドル


クレヨン無添加、キャンドルの色で着色


なかには、キャンドルで廃油キャンドルを作ることはエコじゃないというかも。
今回は、下水施設もない地域で流しに捨てられる廃油を有効利用することが目的。
またキャンドルも基本的には使われなくなったキャンドルを再利用。
どの家庭にも要らなくなったキャンドルがある。
コンセプトは『廃油×廃キャンドル=エコキャンドル』。

材料と作品