巡回先の学校で金曜日の14時半過ぎからクラブ活動があります。
対象は1年生~3年生。
たった45分なのが寂しい。
今回は2回にわたり、『切り紙』を教えました。
新聞紙を正方形に切り取って、8っ折にして、切るという単純な作業。
作品(切り紙)を厚紙に貼って、絵を描くまでが目的だったけど、2週かけてもできず。
大半の子が1週目に作った作品を忘れるから、一から作り直し。
2週目はさすがにみんな手際が良かった。
でも1年生は強敵だ!
2週目(1週目カメラ忘れる) |
1年生はちっちゃくて可愛いだけど、作業が遅い。
1年生に合わせると3年生は退屈して、次のステップを求めるし、
先に進めば、1年生が混乱して作品ができなくなる。
そんな訳で、作業をいかに容易にするかがポイント。
今回の作業のポイントは、
・新聞紙を正方形に切り取る
・紙を8っ折にする
・紙に下書きをする
・線に沿って切り取る
たぶん幼稚園の先生とかなら、この作業を教えることは簡単であろう。
残念ながら自分には、年齢に見合った作業が分からない。
ちびっこたちの様子を見て判断するしかない。
できない子にはフォローをすればいいのだが、
ベリーズの子は自分ができないと思うと人にやって貰おうとする子が多い。
なかには、最初から挑戦しないでやって貰おうとする。
本当にできるのか、できるかもしれないけどやろうとしないのか判断に困ることもある。
結局は、よく観察しないといけないが観察する余裕はなかなか取れない。
今回は新聞を正方形に切り出すことがちびっ子達の鬼門だったみたい。
正確に正方形を切り出すことは難しいから、
正方形の型紙を配り、それに沿って線を描き、それを切り取ることにした。
型紙に従って線を描くことが難しく、型紙がずれて大変そうだった。
1年生の中にはハサミが上手に使えず苦戦する子もいた。
正方形ができれば8っ折だがこれは簡単。
中には大雑把な生徒がいて、よく分からないものを折っていたが。
8っ折ができたら、下書きをする。
最初から自由に下書きさせても混乱するので、下書きの見本を紹介。
子供たちの下書きは見本からかけ離れているにも関わらず、自信満々に見せにくる。
もし自分の見本と彼らの下書きが似ていると思っていたら、彼らの認識を疑ってしまう。
あまりにもひどいものはやり直しをさせる。
最初の1つ目は見本どおりに行い、それからオリジナルを作成してほしかった。
でも最終的には、どんな下書きでもOKを出す。
作品と手順書 |
こどもたちにとって、どんなに上手な作品を作るかより、
下手でもいいから作品を作ることが大切だと思った。
子供たちは下書きを切った後にできる作品を見て、驚く。
何せ、見本とは全然違うものができているのだから。
彼らは自分の作品を気に入って、友達同士で自慢しあっていた。
部屋が暗いからピンボケ |
切り紙の一番楽しいことは、切った作品が開いたときにどうなるかである。
小さいころは、自分の好きなように切って、どんな形になるかワクワクした。
そのワクワクをベリーズの子供にも伝わったことが嬉しかった。
アートやクラフトは普通なら自分の思い描くものや見本に向かって作るものだが、
切り紙だけは完成が未知である。
特に子供であれば、なおさら未知なものができ、そこから大きな驚きを得ることができる。
新聞紙で『切り紙』は単純で、子供にも環境にもいい遊びだと思う。
ぜひ、途上国ではやってもらいたい。
1年生の作品 |
一番上手な子の作品 |
両サイドはカメラ好き |
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